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2009年10月14日 (水)

新型インフルエンザ対策(1)

昨日、“インフルエンザ対策サポーター研修”を受ける機会があった。

研修内容は、大きく分けて次の2つ。

1.インフルエンザの基礎知識

2.基本的な新型インフルエンザ対策

前半では、インフルエンザウイルスとは何ぞやとか、新型インフルエンザと通常のインフルエンザとの違い、過去に流行した新型インフルエンザの説明など概念的な話があり、 後半では、予防のためのスキルに関する話があった。

主催者の話で印象的だったのは、

「いまの新型インフルエンザには感謝している」という言葉。

「致死率60%とも言われる強毒性(H5N1)の鳥インフルエンザがやってくる前に、それに向けた準備をする機会を与えてもらえたから」というのがその理由。

もちろん、その新型インフルエンザに罹患したことで亡くなり、辛い思いをしているご家族の方や、基礎疾患があったり乳幼児を抱えていたりする方、妊娠されている方にとってみたら、“感謝”だなんてとんでもないと思われるだろう。

ここでは、“人類にとって”という大きな視点で少し考えを進める。

私は少し前にこんな本を読んだ。

NHKスペシャル 最強ウイルス―新型インフルエンザの恐怖
NHK「最強ウイルス」プロジェクト (著)

いまの“弱毒性(H1N1)”のインフルエンザのことは、2008年に出版されたこの本には書かれていない。 しかし、本に書かれていた“予言”は当たっていた。

たとえば、本には次のようなことが書かれている。

WHOで感染対策の責任者を務めるマイク・ライアン博士は、次のように話す。

「パンデミックは起きるかどうかが問題ではありません。パンデミックは必ずおきます。問題はいつ起きるかです。われわれに今どのくらいの時間が残されているのか、まったく分かりません。

WHOは、鳥インフルエンザがパンデミックを引き起こす新型インフルエンザへと変わっていくプロセスを6段階(フェーズ)に分けている。現在、WHOが宣言しているH5N1の警戒レベルは、フェーズ3。

ウイルスは鳥型のままで、鳥からヒトへの散発的な感染が続く状態である。だが、このフェーズが一段階上がったその先、フェーズ4は、パンデミックへの扉が開かれた段階だ。いったんフェーズ4に進めば、フェーズ6のパンデミックへとまっしぐらに突き進んでいるとみられている。

実際、今、猛威をふるっている“弱毒性(H1N1)”の新型インフルエンザは、2009年6月11日(世界標準時間)にWHO(世界保健機構)によって、パンデミック警戒レベルがフェーズ5から6に引き上げられた。

WHOのホームページで詳しく経緯を見てみると

2009年6月11日 フェーズ5から6へ

2009年4月29日 フェーズ4から5へ

2009年4月27日 フェーズ3から4へ

http://www.who.or.jp/influenzaj.html (WHOのホームページより)

つまり、わずか3ヵ月くらいの間に、フェーズ3から6まで引き上げられたのだ。すごい感染力としか言いようがない。

もし、これが致死率60%の強毒性(H5N1)の鳥インフルエンザだったら…、

人やモノが簡単に国境を越えることができ、往来激しい現代社会において甚大な被害が出ることは間違いない。

となると、先に挙げた「いまの新型インフルエンザには感謝している」という言葉が、にわか現実味を帯びたものとして胸に迫ってくる。

だからといって恐怖を煽るだけでは、一時的な関心は得られても、息の長い対策、取り組みにはつながりにくい。

しかも、パンデミックは必ずに起こるとしても、強毒性(H5N1)の鳥インフルエンザがパンデミックを起こすかどうかについては、専門家の意見も分かれているのだ。

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