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2010年7月 6日 (火)

我慢

我慢

あと一週間で、産後一カ月。

よしくんは相変わらず大人しい。元気よい泣き声は、まさに産声以来耳にしていない。

お腹が空くと、かすかに喉を鳴らす程度のよしくん。

私は、我が子のかすかなサインを逃さぬよう、感度の高いアンテナをつねに身にまとったかのよう。

昼でも夜でもすぐに目が覚め、いつも耳をそばだて、神経ぴりぴり。

そんなよしくんも、ここにきて声も体重もボリュームアップ。

蚊の鳴くような声は演歌のこぶし程度になり(笑)、ほっぺはふくらみ、キック力も増して来た。

対象的に、緊張感から少し解放され、疲労が蓄積した私の身体はぐったり、ずっしり…。節々痛み、だるくて重い。産後の傷口も開いてしまい通院する羽目に…。

市が派遣してくれる産後の育児支援ヘルパーさんにサポートを依頼する。

昨日、初めてヘルパーさんと顔を会わせたとしくん。

「ただいま!」といつものように元気よく帰宅し、「こんにちは」と少し照れながらヘルパーさんに挨拶。

お母さんのために手伝いに来てくれているのよ、と私の説明を聞いたとしくんは、なぜか満面の笑み。

「じゃあ、お母さん! ヘルパーさんに赤ちゃんを見てもらっている間、ぼくとドッジボールしよう! サッカーしよう! ぼく上手なんだよ。強いんだよ!」

「としくん、お母さんはまだ動けないのよ。まだ遊べないの」

「……。」

ヘルパーさんも、産後のお母さんはまだまだ安静にしていなくちゃいけないのだと説明。

「ヘルパーさんが来てくれたんだから、一緒に遊ぼう!お母さん! 少しでいいから!」

必死の形相で、激しく迫るとしくん。

ボールを持って来ると、私に投げ付け、「取って! 取れ!」と泣きながら絶叫。

そうだよね、そうなんだよね。

私だけじゃないよね。としくんも新しい家族の誕生に緊張して我慢して頑張って来たんだよね。

暴れながら涙で顔がぐちゃぐちゃのとしくんを何とか膝に乗せ、慰め、労ろうとしたのに、

としくんの重みと骨張った手足を感じた瞬間、

「お母さんも早くとしくんと思いっ切り遊びたいよ〜」

私自身も子どものように泣いてしまう。

「うん、わかった」
ちょっとびっくりしながら私を見つめ、小さな声で答えるとしくん。

そのまま二人でしばらく泣いたら、いつの間にか戻って来た穏やかさ。

そのうち、よしくんが泣き始めると、すっきりした顔で弟のもとに駆け付け、

「細いうでだね〜」
と一緒に横になりながら語りかけ、そっと腕を持ち上げるとしくん。

こうやって、としくん、よしくんは兄弟になっていくんだね。

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