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2010年7月23日 (金)

ダンゴムシの教え

ダンゴムシの教え

先週の日曜日、7月18日。

「ぼく、したいことがあるの」と、やおら部屋に新聞紙を敷きつめ、テーブルや椅子にヒモを結び、綱渡りのロープのように張ったとしくん。

それから外に出ると何やらキョロキョロ。

しばらくすると「どこにもダンゴムシがいない…」とつぶやきながら家に入る。

「そんなわけないでしょう!落ち葉の下は見たの?」と、大声で応える私。

ダンゴムシは何世代も育てたことがあるから、ついエキサイトしてしまう(笑)。

ほどなく数匹のダンゴムシを捕獲してきたとしくん。

「ダンゴムシをこのヒモに乗せたらどうなると思う?お母さん?」

「落ちないと思う」
と私。

「お母さん、『落ちない』だけじゃなくて、落ちないで『どうなるか』までちゃんと考えて」
と、不機嫌になるとしくん。

「はい、はい。えーと、落ちないで、ヒモを歩くと思う」
と私は慌てて言い直す。

「『歩く』って、どんなふうに? もっとくわしく答えてみて」
と、根気よく私に問いかけるとしくん。

「朝顔のつるみたいに、回りながらヒモを歩いて渡ると思う」
と、何とか答えをひねり出したら、

「どうして、そう考えたの?理由は?」
と、としくんはまだまだ追及の手を緩めない。

「どうしてって言われても…何となく…」
と、答えに窮して思わずダメダメな受け答え。

また詰問されるかもと構えるも、としくんは気が済んだらしく「ふーん」とあっさり。

「ぼくは回らずにまっすぐ歩いてダンゴムシがはじまで行くと思うけど、お母さんは回りながら歩くと思うんだね。じゃあ試してみるよ!」

としくんはそう言うと、そっとダンゴムシをヒモに乗せる。

しかしまあ、言葉に敏感に反応し、細かい点まで確認していくところは夫の口調そっくり(^^ゞ。

ダンゴムシで試そうと思い付くのは、虫好きな私に似たのか。

家にある手近なものをさっと組み合わせて利用できるのは、いつもお義母さんがハサミや段ボールを上手に使って、としくんの遊び相手を務めてくれるからだろう。

としくんに受け継がれていくもの。産まれつきの個性。環境が育む性質。

としくんを通して見える様々な人との関わり、交流。

私も然り。

実家に滞在すると、父や母の言動と同じような言動を自分がよくしていることに気づかされる。

“一人では生きていない”のだと改めて。

我が子も然り。
他人の子も然り。

『子どもは家庭で育ち,学校で学び,地域で伸びる』

としくんの終業式で配られたプリントにあった言葉。

これに、さらに付け加えたいのは、

『子どもも大人も育ち合う』。

さてさて、ヒモに乗せられたダンゴムシは、菅総理の上を行きつ戻りつしながら、1時間くらいかけてゆっくり1メートルほどのヒモを渡りきる。

行きつ戻りつ。

試行錯誤。

紆余曲折。

山あり谷あり。

人生それでいいのだ。

焦らずじっくりゆっくりと。

息子と二人でダンゴムシを見つめ続けた日曜日。

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