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2010年8月22日 (日)

いろいろな“手当て”

かすかな身体の違和感を感じた19日の夕方。

もしや、まさか…!?

徐々に身体の違和感が強くなる。

18時、恐る恐る熱を計ると、すでに38度を超えている。

これはやっぱり、きっと、まちがいない…

動ける今の内に、やれることを出来る限りしておかねば!

18時半、超特急で夕食の準備をして、家の前で遊んでいたとしくんと、Hくんを呼ぶ。

夕食を食べ始めた二人に、もうすぐ自分が動けなくなることを告げ、後は自分たちでするよう話す。

今回は、それだけであえなくタイムアウト。

あっという間に「かすかな身体の違和感」は、悪寒と関節痛、胸の鋭い痛みとしてはっきりと認識され全身に襲い掛かる。

これぞ乳腺炎。もはや立ち向かう気力も対抗できる手だてもなく、ただただ“嵐”が通りすぎてくれるまでじっと堪えるのみ。

19時には40度。

残業中のHくんのお母さんに現状をメールした後、私は居間でタオルケットを身体に巻き付け、サナギになる。

食事を終えたとしくんとHくんが、サナギとなった私の周りで何やらひそひそ。

「脳が喜ぶことをすると、元気になるんだって」

としくんがHくんに話しているのが聞こえる。

「お母さん、ぼくたちがすごいもの作ったら喜ぶから、そしたら元気になると思う」

「そうだね」

としくんとHくんがひそひそ話していたのは、自分たちで私にどんな“手当て”ができるか。

そして二人は、私が元気になる“アイロンビーズサプリ(作品)”作りを始めた。

うれしい、ありがたい。

できた“サプリ”は、こちら ↓

Image648_2

20時すぎ、Hくんのお母さんである、Chez MOMOさんがわが家に到着。

仕事帰りでお疲れのところ、夕食も口にしていないというのに、サナギの私にさっそくテキパキ“手当て”をしてくれる。

「teteさんの口の中にふたつぶ入れてあげて」

Hくんにそう伝えつつ、Hくんと一緒になってそっと私の口の中に直径3ミリ程度の白くて丸いつぶ(レメディ)を入れる。

感じるほのかな甘さ。

次の“手当て”は、里芋粉を水でといて作る湿布作り。

私の胸は腫れて、針が何百本も刺さっているような激しい痛み。その胸にそっとのせられた里芋湿布の心地良さ。

外からやって来たのではなく、内からやって来たかような自然な冷たさ、柔らかさ、重み…

のせられたところだけ、サナギの皮がはがれ、潤い、癒されるかのよう。

Chez MOMOさんは、他にもサナギの私の全体の状態を診ながら、足首をもんだり背中をさすったり、きめ細やかに様々な“手当て”をしてくれる。

うれしい、ありがたい。

世間では、K2シロップを与えなかった助産師の事件をきっかけに、ホメオパシーや代替医療を問題視した記事を見かけるけれど、この心地良い里芋湿布も代替医療なのかな…

動けない身の上で、しかも痛みがあって、楽になるなら何でもいい!という精神状態では、自分に必要な“手当て”を、冷静に見極めることは難しい。

痛みから解放されたい、救われたい、早く治りたい…のだもの。効きます、治りますと力強く言われたら、すがりついて、信じて、頼ってしまいたくなるのは人の常。

だからこそ、日頃から(冷静でいられるときに)信頼できる医者や医療機関、相談先を見つけ、関係を築き、自分に合う“手当て”を意識したり、“手当て”の引き出しを広げたりしておくといいのかも…。

Chez MOMOさんの極上里芋湿布は、家族が真似て再現しようとしても、ちょっとしたことがわからず、うまくいかず、私は相変わらずサナギで口出し手出しできず、夜中にはカピカピになった里芋湿布は取り外され、そのまま胸は針の山。一家にひとり“Chez MOMOさん”がいればなあ~!

30分おきにふたつぶ口に入れるとよいと言われたレメディも、初めて目にする家族はおっかなびっくり。ちょっと不安で要領がわからず、見つめるだけ(私も、Chez MOMOさんが持ってきてくれたものだから安心して口にできても、そうでなかったからおそらく似たような反応かも…)。

で、私の口には入らず。

夜、40度。
いつも読み聞かせをせがむとしくんが、今夜も本を持って布団に入る。

「今日は、ぼくが読んであげるからね」

としくんは今日最後の私の“手当て”を終えると、私に寄り添いながら眠りにつく。

翌朝、まだ40度。食事をしないまま水分だけ摂りつつ夕方までサナギ。ひたすら痛くて悪寒で寒い。

とし&よしの面倒を見に駆け付けてくれたお義母さん。

私の負担にならないよう、授乳時以外はよしくんを傍らに、静かに読書。それも私にとってありがたい“手当て”。

熱が下がらず、食事ができずに消耗する一方では、よしくんの体調も心配だと、お義母さんにすすめられ、夕方、とし&よしの産院を受診。みんなで行く。

痛くて寒くて辛くて、私はタクシーの乗り降りも一苦労。ゆっくりゆっくり腰を曲げたままそろそろ歩く。

そんな私をじっと待ってくれるとしくん。

先に行くよう促されても、「ぼくはお母さんを待つ」。

そんなとしくんの言葉にハートが痛む。ああ、いつも時間がないと急かしてごめんなさい。

診察室に入ると、満面の笑みのH先生が出迎える。

「teteさん、元気そうだね! ハッハッハッ、そんなわけないよね」

「やあ、ほんとにまたすぐ会えたね!来てくれてありがとう。ハッハッハッ、なんてね」

よしくんを産んでからまだ2カ月ちょっとなのに、乳腺炎はもう二度目。

H先生のユーモアは、どんなときも顕在。憂鬱だった私の心に晴れ間がさす。

乳房のマッサージを軽くしたあと、H先生がよしくんを連れてくる。

私の乳房に吸い付くよしくん。

「きみが一番名医だ!
 もう治るよ、これで」

よしくんの頭をなでながらH先生が優しく一言。

一応、化膿止めと消炎剤を処方してもらうも、名医がいるから大丈夫、あとはあまり頑張りすぎないようにねと言われ、病院をあとにする。

H先生は悪阻がひどかったときも、お産のときも、いつも、“数値”や“症状”よりも、“私”を見て語ってくれる。

よしくんが早く産まれるだろうと言ったときも、夫が、それは何を根拠に言えるのかと聞いたら、「それはteteさんだから、としか言えない」と答えて笑っていたっけ…(^_^)。

全員H先生と待合室で言葉を交わしたこともあって、帰りは来たときよりみんな元気になった感じ。

みんなに効いたH先生のユーモア“手当て”。

うれしい、ありがたい。

夜、39度。
H先生にすすめられ、針の山と化している胸には、里芋湿布の代わりに保冷剤をあてる。

保冷剤の冷たさは、やはり外から来た感じがするも、それまで何もしてなかった胸には心地良く、家族もストレスを感じることなく温まった保冷剤を冷たいものに交換してくれる。

土曜日、38度。40度から2度下がっただけで、ずいぶん身体が楽になる。

その日は出先から父と母が駆け付ける。

父は、辛いことがあっても笑顔しか見せない。それが私の一番の“手当て”になると知っているから。

母は黙々と豚汁とカレーを作り、よしくんを抱きながら歌う。母の“手当て”は美味しくて耳に懐かしい。

夕方、37度。
階段の上り下りが、一段ごと両足をそろえなくてもできるようになる。

久しぶりに家族みんなそろって食事。

夜、今日は読んでもらえそうだぞと言わんばかりに、としくんが読み聞かせの本を持って来て、聞く体勢になる。

感謝と愛情込めて読み聞かせ。

日曜日、胸の痛みはまだ消えてはないものの、熱はほぼ下がる。

いろんな人からのいろいろな“手当て”のおかげで、サナギから“羽化”した私がまずしたことは……

そう、

やっぱり、

名医、よしくんの授乳とおむつ替え(笑)。こればっかりは当分続く。

よし先生、私の“手当て”も、引き続きよろしくお願いします〜

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コメント

周囲の方々の優しい手が乳腺炎の痛みと苦しみを緩和させてくれるのね。
ちょっと遠いけど、千葉からもはやくよくな~れと念力を送ります。あ、手当てじゃないけど・・・。

投稿: niya | 2010年8月23日 (月) 15:51

niya、コメントありがとう~!!!
昨日は、昔プレゼントしてもらった、あの手作りチビ椅子に乗っかって洗濯物を取り込みました(干したのは夫・・・)。未だに重宝してます♪
元気ですか??
niyaの“念力手当て”、しかとキャッチしましたlovely
ありがと。

投稿: tete | 2010年8月24日 (火) 11:51

teteさ~ん、大丈夫~??
聞けば聞くほど痛そうな症状だねえ(ToT)。私たちも遠くから見守っているからね!
データではなく、個人を診て対応。たしかに納得。。

投稿: yuko | 2010年8月24日 (火) 13:26

yukoちゃん、コメントありがとう〜(^o^)。
そーなの…、治ると自分でも信じられないんだけど、痛くて歩くのも寝返りうつのもできなくなるのです。
熱もあれよあれよと40度まであがって暑いはずなのに寒くて毛布にくるまってガタガタ震えちゃうし。

恐るべしオッパイ…(笑)。

yukoちゃんは今日もお仕事だったよね。お疲れ様でした!

投稿: tete | 2010年8月24日 (火) 18:58

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