« バードハウス | トップページ | 怒らないで »

2010年9月15日 (水)

大きなかぶ

100914_231221

毎日出される、小学校の音読の宿題。

いまは、「大きなかぶ」。

としくんが、「おはなしの続きを書いたよ」と言うので見せてもらうと、

「ねずみさん、ありがとう」という一文が。

ねずみさんが手伝いに来てくれなかったら、かぶは抜けなかったんだよ。ねずみさん、すごいよねーと、しきりに感心している(笑)。

子どもたちが小さいころから読み聞かせなどで慣れ親しんでいるこの「おおきなかぶ」。

我が家にも「おおきなかぶ」の絵本がある。

そこで、興味本位で、家にある「おおきなかぶ(内田莉莎子訳)」と、教科書(光村図書)の「大きなかぶ(西郷竹彦訳)」とを見比べてみると・・・

100914_231334

まず、としくんが気づいたのは「おじいさん」の違い。

教科書のおじいさん「写真上」の顔立ちは、「こういうおじいさん、日本にもたくさんいるよねー」で、絵本のおじいさんは、「いかにも外国の人みたい」なんだそう(笑)。

そして、教科書の「大きなかぶ」(写真上)では、おじいさんが「かぶの種」を植えている。

家にある絵本(写真下)で、おじいさんが植えているのは、「かぶ」そのもの。

かぶの種に向かって「あまい あまい かぶになれ」と言うのは、育てる喜びと願いが感じられ、小さいかぶに向かって「あまい あまい かぶになれ」と言うのとでは、変化する期待と楽しみが感じられる(私は)。

ほかにも大きな違いを発見!

100914_231639

◆光村図書(写真上)

 おばあさんは、まごを

よんで きました。

 かぶを

おじいさんが ひっぱって、

おじいさんを

おばあさんが ひっぱって、

おばあさんを

まごが ひっぱって

「うんとこしょ、どっこいしょ。」

それでも、かぶは、ぬけません。

◆絵本(写真下)

おばあさんは まごを よんできました。

まごが おばあさんを ひっぱって、

おばあさんが おじいさんを ひっぱって、

おじいさんが かぶを ひっぱって---

 うんとこしょ どっこいしょ

 まだ まだ かぶは ぬけません。

*******************************************

教科書では、大きくて強いものから小さくて弱いものの順でかぶをひっぱり、

絵本では、逆に、小さくて弱いものから大きくて強いものの順でひっぱっている。

かぶをひっぱる順をどう書くかによって、読者の「ねずみさん」の貢献度に対する評価も変わりそう。

そして、最後、

「とうとう」 かぶが ぬけたと書いてあるのは、教科書。

「やっと」 かぶがぬけたと書いてあるのは、絵本。

「ぼくは、『とうとう』のほうが、みんなでがんばった感じがするからいいと思うなあ」とは、としくん。

「『やっと』の方が、みんなで力を合わせた感じがするなあ」というほかの家族の意見もあり、私の頭のなかはぐるぐるぐる。

かぶがぬけて、スッキリ! とはいかない頭の中coldsweats01

|

« バードハウス | トップページ | 怒らないで »

教育・学び」カテゴリの記事

発見!」カテゴリの記事

コメント

ここまで訳の違いを分析するとはとしくんまるで研究者の卵!これだけでも論文が書けそうですねsmileでもここまで来ると、やはり原典にあたってみたくなりますよね。特にひっぱる順番あたりが気になりますね(でも、原文はもしかしてロシア語?!それはハードル高すぎる)。ところで、私も職業柄か絵本の「訳」がけっこう気になります。最近びっくりしたのが、町田図書館って意外と日本語訳と原文との両方が揃っていたりするんですね。まさに研究者向きですねwink

投稿: ak | 2010年9月15日 (水) 22:49

そうなんです!akさん。原典が気になりますよね。
訳もそうですが、挿絵も読み手にいろいろ働きかけるので、読解に与える挿絵の影響度みたいなものも知りたいです。

新美南吉の「ごんぎつね」も教科書会社によって挿絵が違い、ラストの兵十とごんとの立ち位置の描き方の違いによって、子どもたちの兵十やごんの心情の解釈の違いが出てくるそうですcatface

投稿: tete | 2010年9月17日 (金) 16:47

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/159166/36749678

この記事へのトラックバック一覧です: 大きなかぶ:

« バードハウス | トップページ | 怒らないで »