凄腕キュービスト
仕事でお世話になっているNさんのご自宅に伺う。
まず目に入ったのは、テーブルの上に無造作に置かれたいくつかのルービックキューブ。
懐かしい形のものから、目が点になってしまうような見たことのない形のものまで!
恐る恐る手にとってみるも、何をどうしていいかわからず、そのままそっとテーブルに戻す。
なんでも、ルービックキューブは、ハンガリーの建築学者で、ブダペスト工科大学教授だったエルノー・ルービックが1974年に考案したそうで、
3次元幾何学を説明するための「動くモデル」を求め、ドナウ川の流動を見て発明のヒントを得たという(ウィキペディアより)。
といっても、納得するどころか、どうして?という疑問ばかりふくらんでしまうけど。
ルービックキューブの愛好家は日本ではキュービストと呼ばれ(海外ではキューバー)、毎年凄腕のキュービストがタイムを競い合う大会が国内や世界で開催されている。
じつは、Nさんの息子のRくんは、ルービックキューブの全国大会や地方大会で上位に入賞する腕前の持ち主。
そのRくんもまじえて、いっしょにランチ。
ランチが終わると、私たち客人のリクエストにこたえて、Rくんは目の前のルービックキューブを手に取ると、
まるで小動物をやさしくなでるように両手の指先をなめらかに動かす。
あれよあれよという間に、不ぞろいだった色が集まっていくのを、ただただ見つめる。
あれをこうして、こっちがああなって・・・という理屈を超えた世界(私には)。
3×3のルービックキューブでさえ完成させたことのない私には驚愕の世界。
いろいろな利害や思惑がうずまく政治の世界も、
様々な事情や情報が入り乱れる世界経済、環境問題も、
一面だけ見ていては、複雑で複合的な問題はきっといつまでも解決しない。
多面的に物事を見ながら、すべてを丸くおさめるキュービストたちの能力を借りれば、
政治は、世界は、もっとうまく回るかしら。人々はもっと平和になるかしら。
そんな希望や夢も抱いてしまう。
Rくん、どうもありがとう!
これからの活躍も応援していますよ~
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