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2011年6月25日 (土)

形見

形見

父が亡くなり、2ヵ月。

最愛の父を見送ったあと、私は高熱で倒れ、としくんも高熱を出し、よしくんも肺炎で入院。

としくんが学校でトラブルを起こし、トラブルに巻き込まれ、毎晩遅くまで夫婦で話し合い。

復帰した仕事でも苦戦が続き、結果も出ず、見通しも立たず。

そして、いつも顔を合わせる度に笑顔でエールをくれていた仕事仲間、Tさんの死。

助けて…。抱きしめて…。

なんど天を仰いで、父にそうつぶやいただろう。

私の左手首には、父の腕時計。

ここぞというときの手紙には、父の万年筆。

手帳には父の写真。

このblogに載せた写真は、なんと父のパソコンのマウス。

パソコンの電源を入れると、ヘッドライトがつく粋な仕様。

走り出しそうなこのマウスを手にしながら、エッセイを書いていた父の背中が思い浮かぶ。

常にユーモアを忘れなかった父。

昨夜、仕事でつまずき、心が落ち込み、父を想い、涙にくれていた私。

としくんが近づき、「どうしたの?なんで泣いてるの?」。

正直に理由を言うと、

としくんは私を抱きしめながら、

「ぼくもそういうことあるから、よくわかる」と一言。

腕時計、万年筆、写真、マウス…だけじゃなかった父の形見。

私を抱きしめてくれているまだ細いとしくんの腕、温かな体温、心配そうな眼差しを通して、私は父を想い、思い出にひたり、眼差しに癒される。

落ち着いた私は、まだ少しとしくんに甘えたくて、

「会社でも嫌なことがたくさんあったの」と言うと、

「たくさんって、いくつ?」ととしくん。

思わぬ返しに、私はいや〜と言いながら、「よく考えたら、1つぐらいかな」。

「たくさん」ではなかったことには特に触れず、

「それはどんなこと?」ととしくん。

かくかくしかじかで誰も賛成してくれないどころか、批判されて大変だったんだよ、と答えると、

「ぼくも、それには反対だな」ととしくん。

私は、えっ、反対なの? としくんまで!?

とショックを受けていると、私の心を読んだかのように、

「だってお金がかかるでしょう。もっといいやり方があるんじゃない?」。

|||(-_-;)||||||

確かに…

おっしゃる通りで二の句が告げない私。

このシビアさは、誰ゆずり?(笑)

優しく頼もしく、やんちゃでお調子者で甘えん坊。

ありがとうね、としくん。

頑張るね、パパ。

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