« 『ごんぎつね』 のラストシーン | トップページ | ホットドックベアー »

2014年4月18日 (金)

『さんびきのこぶた』で発見






ここ最近、よしくんがお気に入りなのは、この『さんびきのこぶた』。


実は私も幼少時に読み聞かせてもらっていた思い出の本。


今からおよそ40年前、1971年に小学館から発行。


この何とも可愛らしい絵が昔から好きで手放せず、嫁入り絵本の一冊に(笑)。


ところで、


ここに描かれている“三匹のこぶた”には、思わぬヒミツが!!







それは、意図的に、どれが兄で、どれが弟かがわからないようにしてあること。



そこに込められている深い理由…



この絵本の最後のページには、日本児童研究所長で文学博士の波多野勤子先生による絵本の解説が載っていたのは知っていたけれど、


自分が子どもの時は当然読まない。


大人、親になっても、読んだことはなかった。


でも、“ごんぎつね”のラストシーンについて、あれこれ考えたことがきっかけで、


今朝、ようやく、初めて(!)読む。


そこに書かれていたのは、次の言葉。


…略…
日本ではまだ長兄はいちばんえらく、次兄以下は、それにくらべるとずっと格が低いのです。

いわゆる家父長的関係、または長子相続のあいだがらの気持ちが、まだまだ強く残っております。ことに女の子では、まだ男の子と対等の扱いはうけられない家庭が多く、その傾向は、地方ではいっそう強いようです。

こういう社会関係は、新しい憲法が、だんだん強く社会のなかに入っていくにしたがって、しだいにとれていくでしょう。

そして、長兄がえらくて、次兄以下とは別格だなどということはなく、兄弟姉妹はみなきょうだいとして平等で、お互いに助けあってこそ、ほんとうに兄弟なのだという考えが、強くなっていくでしょう。

つまり、たよりにされるのは兄ときまってはいないようになるでしょう。

そこで、この絵本でも、三匹のこぶたをすべて平等に扱いました。

どれが兄で、どれが弟かは、問題にしてありません。…略…

こういう、個人が平等であるという解釈は、新しい憲法にそった子どもたちの生活を、築くもとになることでしょう。





『シンデレラ』や『長靴をはいたネコ』など、絵本にはよく“きょうだい”が出てきて、たいがい末っ子が得をしたり、成功したり幸せになったりする。


多くの出版社からいろいろな人の手によって出版されている『三匹のこぶた』もきっとそう。


小さきもの、弱きものが、大きく強いものをやっつけたり、勝ったりする話は、痛快で面白くて、子どもたちも大好き。


それでも、


私の手元にある、この『さんびきのこぶた』は、あえて兄弟関係がわからないようにしてあったのだと今更ながら気づく。


絵本の解説にあった“新しい憲法”。


そこに込められた期待と願い。


明治22年(西暦1947年)、明治天皇が憲法を作り、


昭和22年(西暦1889年)、新しい憲法ができ、


平成22年(西暦2010年)、よしくん誕生…


思わぬところで、22年つながりも発見!(笑)


嬉しくなったところで読みたくなったのは、


3びきの かわいい オオカミ』。









“三匹のこぶた”のパロディではあるのだけれど、


やっぱりこれからの時代、こうだよね、こうなりたいよね、と思える素敵なストーリー。


オススメです shine

|

« 『ごんぎつね』 のラストシーン | トップページ | ホットドックベアー »

発見!」カテゴリの記事

絵本・本」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/159166/55838017

この記事へのトラックバック一覧です: 『さんびきのこぶた』で発見:

« 『ごんぎつね』 のラストシーン | トップページ | ホットドックベアー »