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2015年3月15日 (日)

2015 中学入試問題 その2~桐朋中~

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今夜、ホワイトデーのお菓子のラッピングについていた、大きめリボンをふざけて頭につけていたら、


私のその頭のリボンをじっと見つめていた、よしくんが、


「バッテンが、リボンになるんだよー」


とやおら言って、その理由を実演。


「バッテンをかくでしょ、そして、こことここに  せんを  かくと、ほら、リボン!」


おおー!


よしくんは、大きいバッテン、小さいバッテンを次々にリボンに変えて満足気。


いわゆる良くない点(バッテン)が、


可愛いもの、プラスαの要素(リボン)に変わっていって、


思わず、としくんと拍手。 ハッピーな気分に包まれる。


そう言えば、そんな人間の想像力(創造力)について考えさせられた中学入試問題もあった。


国立市にある男子校、桐朋中学校が今年出題した国語の入試問題の素材文は、冒頭に過激な表現や内容がありつつも、そこに込められたメッセージは深く考えさせられるものだった。


取り上げられていたのは、こんな文章。



◆激しい戦争シーンを映画の中で描く時、かつては実際に火薬を仕込み、爆弾を爆発させていたため、手や足を失い、時には命を失った映画人も多かった。

現代ではコンピュータグラフィックスのおかげでどんなことでも映像にできる。どんなに壮絶な戦争シーンを描いたとしても、誰も怪我をしないし、命を失うこともなくなった。

しかも、一度に五百人が死ぬ戦闘シーンを描くことができ、観客が喜ぶと、次は千人、その次は一万人と、より残酷な方向へエスカレートしてしまう。
それは、人間にはとめどない好奇心があるからだ。

そうした残酷なシーンは、観る人に戦争はよくないと思わせる一方で、人間の好奇心によって、もっと過激なシーンを見たいという気持ちも起こさせるから難しい。

ところで、昔、爆破シーンがほとんどない戦争映画があった。

地下の暗い防空壕にひそんでいる、ひと組の若い夫婦と生まれたばかりの赤ん坊。

ある日、爆発音がやみ、久しぶりに静けさや穏やかさが訪れる。

ところが、それまで母親の胸ですやすや寝ていた赤ん坊が火がついたように泣き出した。
その赤ん坊は、戦争の爆撃音を子守歌のように聞いてきたので、平和の静けさの中では眠ることができないのだ。

静けさが恐ろしいのだ。

この映画は、赤ん坊の泣き声一つで、戦争の恐ろしさを教えてくれた。

このように、芸術には、人間が欲望を暴走させたり、文明や科学技術が行き過ぎて凶器になったりしないようにとどめる力があるのだ。

※大林宣彦『いまを生きるための教室』より




桐朋中の先生たちも、


「芸術(人間)には、バッテンをリボンに変えるチカラがあるよ」


と子どもたちに話しかけてくれているような気がする(^^)。

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