「気になる子」のいるクラスがまとまる方法
この春、としくんは小学6年生。
春を満喫中のウサギのフレッドも、としくんが入学した年に産まれ、わが家へやって来たので、もう6歳。
としくんのこと、よしくんのことを、ずっと見守ってきたフレッド…。
親にとっても、すべてがピッカピカで、ドキドキ、キラキラしていた小学1年生時代。期待と希望に満ちていた日々。
2年生では、それまでのことが幻だったかのように暗雲が立ちこめ、信じていたことが信じられなくなり、暗中模索、疑心暗鬼、五里霧中の日々。
「小学2年生のころは、ぼくにとって暗黒の時代だった…」
あるとき、としくんがそう呟いて、ああ、あの時、私自身も育児休暇を終え職場に復帰したばかりで忙しなく、父も亡くしてさらに弱っていて、
十分にとしくんを見て、支えて、寄り添ってあげられていなかったなぁと振り返る。
なぜ、あの時学級は崩壊し、担任の先生が年度の途中で辞めてしまうような事態に陥ったのか。あの時、どうすれば良かったのか。何がいけなかったのか…。
何度もそうした思いに囚われてきた。
そして、最近、
朝まで涙が止まらないほどのショッキングな出来事があり、
そこで、たまたま耳に入ってきた
「お前のことが気になって気になってたまらないんだ」
と大人が子どもに話しかけていたフレーズが頭の中にこびりつき、何度も何度も蘇る。
そんな矢先にふと目に入った一冊の本。
『マンガでわかる! 「気になる子」のいるクラスがまとまる方法』
赤坂真二著
学陽書房
この本に書かれていたことは、まさに、「腑に落ちる」内容で、
ああ、2年生のあの時は、きっとこういうことが起きていたんだ、そうだったのか…と、
まるで、ほとばしる水と掌に書かれたwaterが突然結びついたヘレンケラーのような気持ちを味わう。
マンガとコラムの利点も最大限に生かされ、
教師のすべきことの具体例と何のためにそれをするのかといった目的がわかりやすく描かれている。
さらに、
ね、それってみんなそうだよね、 あなたも私もそうでしょう? と、誰のことも勇気づける赤坂真二先生の口調がとても心地よくて暖かい。
とにかく、この本は教育に携わる人、子どもに接することが多い人にオススメ。
多くの子どもたち、先生を元気にしてくれると思うから。
来週は、始業式。
小学校生活最後の一年がどんなものになるかはわからないけれど、
きっと何があっても大丈夫。
手を差し伸べる方法が少しわかったし、一人で抱えないで相談できるから。
たとえ、相談相手がウサギでも (笑)。
フレッドちゃん、長生きしてね。
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