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2015年7月31日 (金)

低学年の国語力



読める子と読めない子の差が激しいのが低学年の子どもたち。



「読める」というのは、頭の中に読んだ内容が具体的に思い浮かぶかどうか。



ふだん動画やテレビを見るなど、映像が目に飛び込んでくることに慣れている子どもたちは、情報が向こうからやってくるということに慣れているということ。つまり姿勢が受け身。



だから、文字情報から能動的に情報をとらえる感覚がよくわからなかったり、文字がただの「しみ」になってしまっていて、意味が頭に入ってこなかったり。



それは私たちが読み慣れていない「古典」や「漢文」、「専門書」を読んで、内容が頭に入ってこないという感覚と近いのだと思う。



でも、好奇心のかたまりなのが子どもたち。興味を持ったり、もっと知りたいという気持ちが芽生えたりすると、ふだん使わない言い回しを少し変えて伝えたり、読み聞かせたりするだけで、ぐいぐい文章を読み進められるから頼もしい。



そのときの授業であつかった文章には「亀」が登場したので、わが家のアイドル、ポコちゃん、ペコちゃん(ペットの亀)のエピソードを話して、子どもたちが亀に興味を持ったところで文章を読む。



それでも、まだ文章が読めていないなということが、よくわかるのが「ぬき出し問題」に取り組んだとき。



今回取り組んだ「ぬき出し問題」は、作者はこの夏どのような毎日をすごしたのですか?といったような質問に、文章中にある「カメとの楽しい夏の日々」という言葉をぬき出して答えるもの。



低学年の子どもたちに、こうした「ぬき出し問題」を取り組ませることがふさわしいかどうかは置いておき、「ぬき出し問題」が苦手で、点が取れない子どもたちはびっくりするほど多い。



「ぬき出し問題」を前にした子どもたちの反応は、かたまる、うろたえる、あきらめる(笑)。



ひとりだけ、「あ、それって、文章のここらあたりに書いてあったかも!」と目星をつけた部分を読み返す。



そう、「ぬき出し問題」は何を問われているかがわかった上に、答える内容の具体的なイメージと、それが大体文章のどこらあたりに書かれていたかという目星をつけられるかどうかがポイントになる。



そうでないと、「十字」や「十五字」といった具体的だけれど内容不明の手がかりだけを頼りに、文章をやみくもに探すことになってしまい、その努力の多くは徒労に終わってしまう。



私が過去に見た生徒は、「七文字の言葉をぬき出して」という部分を読むなり、七文字分の長さを指ではかり、その指をものさしにして、ちょうどぴったりのフレーズがないかを頭からさがし始めた。



さて、今回あつかった「ぬき出し問題」で答える「カメとの楽しい夏の日々」。



文章中には、作者の「わくわく」した気持ちや、「カメのえさやりが好き」だったことなどが生き生きと書かれていたから、子どもたちは、もちろん作者がカメと楽しくすごしていたことは読み取れている。



でも、そのことがまとまって書かれている11字の言葉を見つけて、書き写すとなると別次元のようで、「わからない~!」「できない~!」「どうすればいいの~!」のオンパレード。



そんなときは、わかることから少しずつ。



そんなこんなで、わかった! そこか! という言葉が徐々に増えていく。



低学年の子どもたちに大切なことは、国語に苦手意識を持たせないような工夫。



そして、低学年の国語力は、慣れと興味と面白さで、確実に伸びていく。



そんな子どもたちの姿に私も刺激を受けて、「明日の仕事」もがんばろうと意欲が芽生える。


















ところで、私のデスクの上には、よしくんからプレゼントされたリスさん。



「おかあさん、リスさんは?」

「おかあさんの会社にいるよ。きょうも、いっしょにお仕事してくるね」



ときどき、よしくんに聞かれ、いつも同じ答えを返すと、よしくんは満足げ。



リスさん、これからもよろしくね。






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