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2016年2月 9日 (火)

失敗 〜桐朋の巻〜

日曜日出勤して、最初に受けた電話で目の前が暗くなる。


電話が告げたのは、自分のしでかしていた重大なミス。


もはや手遅れ。お詫び以外どうすることもできない失態。


起こるはずのないことが起きると、ダメージは大きい。


そんな「失敗」について、受験生に直球で問いを投げかけていたのが、今年の桐朋中の国語の入試問題


まずは文章。




誰かに何かを教えたいときには、初めから丁寧に教えるのが効率がよいとは限りません。

失敗は成功のもとといいますが、
“失敗してもいいからやってみよう”という失敗と、

“絶対成功させてやる!”という気持ちのもとでの失敗は、まったく別物なのだと思います。

後者の失敗では大きなショックを味わいますが、そこから学ぶことは非常に大きいのです。
※『教えてくれたのは、植物でした』西畠 清順著(徳間書店)より





そして、問題。




傍線部では、二種類の「失敗」が話題になっている。

君自身は今、どちらの「失敗」が大切だと考えているだろうか。

君自身の経験を例にしながら、できるだけくわしく述べなさい。





「君自身」「今」という言葉が胸を貫く。


「日本人」や「ほかの誰か」でなく、


「過去の失敗」や「これからのこと」でもなく、


まさにテストに取り組んでいる「今」、「君自身」が考えていることを問うている。


桐朋中の先生から見つめられているような、そんな錯覚さえ覚えた問題。


受験生はどんな「今」の想いを綴ったのだろう。







さて、私のしでかしていたミスとは、恐ろしい漢字の誤変換。


たとえるなら、この「一輸の花」。









そう、「一の花」となるべきところが「一の花」になっていたのに気づかないまま、世に送り出してしまった……そのようなミス。


まったく人間の思い込みというのは恐ろしい。


私はこの失敗を次にどう生かそう。


この輪と輸以外にも、


姿と婆、校と枚、侍と待、助と肋、城と域、官と宮、蓄と畜、薄と簿……など、形の似ている漢字は結構多い。


とりあえず、手元の注意すべき校正のポイントメモに、今回見逃した漢字を書き加える。


ちなみに、先ほどの写真は、通勤途中に目にとまった可憐な花。


普段は見過ごしていたのに、ふとその色合いや、花びらの整然とした形の美しさに目を奪われ、撮ったもの。


まるで道端から声援を受けているようで嬉しかった。


今年の中学入試問題には、受験生の出来たことではなく、受験生の存在そのものにエールを送っているかのような問題もあって心が動かされた。


その紹介はまた次回。








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