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2016年2月 5日 (金)

春 〜雙葉中の巻〜





中学受験が行われるこの時期は、仕事が立て込み、しばらく帰りが遅くなる。


夜、直接会えないのは寂しいけれど、間接的に知る、子どもたちの様子は時に新鮮。


ふだんは相手のことを丸ごとわかったようなつもりでいても、実はそれは一部に過ぎなかったということにも気づかされる。


……などということを思っていたら、今年の雙葉中の国語の入試問題の文章に、同じような内容が書かれていた。





小学五年生の時、親に連れられて、フェリーニ監督の『道』という映画を見た。



(略)



十年後、大学生になって、再び映画を見て衝撃を受けた。(略)内容は初めて見たも同然だった。

フェリーニ監督の『道』は、見るたびに「別もの」になった。

世の中には、「すぐわかるもの」と、「すぐにはわからないもの」の二種類がある。



すぐわかるものは、一度通り過ぎればそれでいい。けれど、すぐにわからないものは、フェリーニの『道』のように、何度か行ったり来たりするうちに、後になって少しずつじわじわとわかりだし、「別もの」に変わっていく。



そして、わかるたびに、自分が見ていたのは、全体の中のほんの断片にすぎなかったことに気づく。
※森下典子の『日日是好日』より



ちなみに、雙葉中はこの文章の後で、



フェリーニ監督の『道』は、見るたびに「別もの」になった」とありますが、筆者の受け止め方はどのように変化したのですか、



と受験生に問いかけていた。






受験というマウンドで善戦したとしくんは、届いた吉報を祖母に電話で報告。


その際、「天国のおじいちゃまも喜んでいるよ」と言われ、涙をぬぐっていたと聞く。


今でも息子の中に父が息づいていることを知り、私も目頭が熱くなる。


そして、母の言葉をそのように受け止めた息子の姿にも胸がうたれる。






それにしても、今年の中学入試問題も、子どもたちに読ませたい文章が数多く出されていた。


これから、少しずつ紹介したいと思う。






写真は、としくんが小さい時にお世話になったファミリーサポートのOさんからの贈り物。笑顔の花も咲いて、わが家に届いた一足早い “春”。



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