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2016年2月 7日 (日)

ガラリ 〜開成の巻〜

ハッと気づいたら、いつも間にか水槽がジャングル。







昨日、ようやくメンテナンスできて、スッキリ!見た目も雰囲気もガラリと変わる。







前回紹介した、雙葉で出題された国語の文章では、“見るたびに「別もの」になった”ものが書かれていたけれど
(記事はコチラ→)、


同じ文章なのに、問われることで、見た目も雰囲気もガラリと変わったかのような印象を受けたのが、開成で出題されたこの文章とその後にあった問題。




高台に立つ高校に通っていた。

高台にあったから、眺めは良かった。


山肌にぎっしりと建てられた家々と長崎港を覗き込むように眺められた。

港には造船所のドックがあり、五島列島や上海へ向かうフェリー乗り場があり、ガスタンクがいくつか並んでいる。

普段は大きな港なのだが、年に何度か外国の豪華客船(クイーンエリザベス号など)や、大きな帆船が停泊すると、その港は急に小さく見えた。

(略)

しかしこの時初めて、「つまんない」という生の東京弁に僕は接したのだと思う。

中学の頃、Kさんを苛めたという同級生たちの顔が浮かんだ。そこには十四階建てのビルをバカにされたような気がした自分の顔も混じっていた。

高台にあった学校からは長崎港が見下ろせた。

普段は大きな港なのだが、年に何度か立派な船が停泊すると、港は急に小さく見えた。


※『とっさの方言』(ポプラ文庫)より「つまんない」(吉田修一)




きっと、ただ読むだけなら気づかないかもしれない。


開成の先生は、受験生にこう問いかけていた。



傍線の二つの文は似ていますが、それぞれの内容には違いがあります。それはどのような違いですか。説明しなさい。



問われることで、改めて表面には出て来ていない筆者の想いに光が当たる。


同じような言葉が使われている二つの文。


同じと言えば同じ。でも、開成の先生は、はっきり内容には違いがあると言い、受験生がその違いを説明できることを期待している。


写実的で客観的な描写と、観念的で主観的な描写。


問われなければ通り過ぎていたかもしれないその違いを示唆されることで、捉えられる文章の奥行きも違ってくる。


作問者の眼差しに何だか感動する。







そして、さらに受験生に対して直球の投げかけをしてきていたのが、桐朋中の国語の問題。こちらは今度ご紹介。








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